内臓トレーニング専門

静岡トレーニングクリニック

Shizuoka Training Clinic

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2018.9 第21回 名古屋講演会報告 「腎臓病治療は患者自身が自らの生活の中で行う」

第21回 名古屋講演会

開催月日:2018年09月08日(土)

開催場所:TKP名古屋桜通口カンファレンスセンター ホール3C

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廣岡先生のつぶやき

・今の医療は本当に治療をして病気を治しているか疑問に感じている。
・医学が進んできているにもかかわらず、様々な難病が出てきている。
・そのいずれもが治らない現状を見ると、「今の医療はもともとの病気の原因を治していない」と思う。
むかしから、手術療法は花形であり「腫瘍が出来たら手術で取る」ことができるが、取り除くことは出来ても何で腫瘍が出来たかがわかっていない。
したがって、腫瘍のできた原因そのものを治しているわけではないし、再発防止も出来ていない。
例えば、胃がんも、子宮筋腫も、乳がんも発症部分の全摘が普通で、医療が進んだといっても部分摘出できるようになったくらいの進化でしかない。
  

医療の現場にはたくさんの用語がある

 病院では下に書かれたような似通った言葉が飛び交っています。
1【診察】医師が患者の病状・病因などをさぐること。
2【診断】医師が患者の病状・病因などを判断すること。
3【治療】医師が患者の病気やけがをなおすこと。
4【診療】診察・診断・治療をひとくくりにした総称。
上記の言葉のうち、私たちが、お医者さんに最も期待していることは何番でしょう。
1番のように病状や病因などをさぐったり、2番のように病状・病因などを判断したり、してもらうことは前提とはなりますが、最大の願いは、3番の「患者の病気や怪我を治すこと」ではないでしょうか。
なにはともあれ、自分の病気を「治してほしい」というのが本音でしょう。
  

治らないと分かっていても通院する

  透析は、死滅した腎臓の代わりにその機能の一部を補う治療方法です。
腎臓が死滅することを前提にした治療方法であります。
つまり、透析とは、壊れはじめた腎臓を修復して、「壊れる前の元の身体に戻して欲しい」という腎臓病患者の願いに矛盾する治療方法です。 
廣岡先生のつぶやきにあるとおり、「病気の原因を治すことはできない」ことを分かっていてもなお、透析になりたくない一心で腎臓内科に通います。
腎臓内科では、血圧の管理や尿毒症とそれに伴う様々な症状の改善を図ることによって、腎臓の寿命をできるだけ長く保つための治療を行っています。
  

原因療法と対症療法

 私たちが「治療」というとき、身体の痛いところや臓器の壊れたところを治す。
つまり、病気の発症原因を修復し、壊れる前の健康な身体に戻すことをイメージします。
このように発症原因そのものを治す治療を原因療法といいます。
それに対して、発症原因はともかく、高血圧や尿酸値、クレアチニン、尿素窒素の数値管理など腎機能の低下に伴って引き起こされる様々な症状を、緩和したり改善したりする治療を、対症療法といいます。
現在の腎臓病治療は対症療法の代表例ともいえましょう。
では、腎臓病における原因療法はあるのでしょうか。
  

腎臓病の原因療法は生活の中にある

 腎臓は複雑な臓器であり、さまざまな機能を持っているため、病気の発症原因は様々あります。
しかし、腎臓病が生活習慣病といわれるとおり、発症原因のほとんどは、日々の生活の中にあります。
発症原因は血流の衰え、自律神経のバランスの崩れ、生体電流の滞りなどがあげられます。
そして、これらの不具合を起こす原因は、運動不足であったり睡眠不足であったり、暴飲暴食や偏食など生活の乱れや長期にわたるストレスなどによる自然治癒力の衰えがあげられます。
  

腎臓病の治療は、患者自身が自らの生活の中で行う

 発症原因が分かり、それらの原因を一つずつ改善すれば病気の改善を図ることが出来ます。
偏食の改善には腎臓病の食事療法、クレアチニンの数値を上げない範囲内での有酸素運動、血流を円滑にするための血管刺激、自律神経のバランスを取るための安定した生活など、自分の生活を振り返って改善を図っていきましょう。
講演会の第2部で、望月みや子講師から、内臓トレーニング実践者が自らの力でクレアチニンの数値を下げた事例や、医師任せにして数値が上がってしまった事例がそれぞれの理由とともに具体的に発表されました。
  

参加された方の声