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第8回 名古屋講演会
開催月日:2014年10月04日(土)
開催場所:名古屋国際センター ホール
「名古屋」という地名は、平安時代の文献にある「那古野」という荘園名が起源だろうといわれている。江戸時代初期には「名古屋」と「名護屋」の字が当てられていたという。 国際センターのある「那古野」は「なごの」と読み、豊臣秀吉が名古屋城を築城したとき、清洲の町から武士や商人はもとより、お寺まで引っ越して造られた町だそうだ。今の那古野の街は、近代的なビル群と名古屋駅前にありながら昭和の雰囲気を残した商店が混在していた。さて、廣岡先生の講演の中から、現在の腎臓病治療に関するお話の一部をピックアップしてみました。
腎臓病治療方法の医師への普及
毎年、日本腎臓学会は、腎臓専門医を対象にした「CKDガイドライン」を出しています。その記録を列記してみましょう。
エビデンスに基づく診療は2009年に始まっており、日本における腎臓病治療の研究が本格的に行われるようになったのは4年前であり、歴史の浅いことが分かります。腎臓病の治療方法が異なるのはこのためです。
治療方法について
薬物療法: | 降圧剤、尿酸値改善薬、脂質代謝改善薬、 血糖値硬化剤 利尿剤、増血剤、骨粗しょう症治療剤、吸着剤など |
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食事療法: | 蛋白質制限、塩分制限、カリウム制限、リン制限、カロリコントロール |
運動療法: | 激しい運動の制限 |
透析療法: | 血液透析、腹膜透析 |
移植療法: | 献腎移植、生体腎移植 |
と様々な治療方法が行われています。ただし、腎臓病治療は、対症療法が主で腎臓を治す治療方法はないと説明されておりました。
最後に先生は
透析療法になると、蛋白質やミネラルの管理が難しいし、尿が出ないため水分規制が厳くなり大変つらい思いをすることになる。また、移植療法では、確かに生活の質が向上する人もいるが、中には、腎臓をもらっても、自分の腎臓が壊れた原因を取り除いていないため、もらった腎臓が徐々に壊れ、再び透析に戻る人もいる。透析、移植は最後の治療であり、できるだけ病気が進まないよう自分で病気を治すことが大切だと語っておりました。