第3回 新宿区講演会
開催月日:2012年11月17日(土)
開催場所:ベルサール西新宿 ROOM4

 この日の東京は、雨と風が強く冷たい一日でした。会場が新宿駅よりちょっと離れていたこと、傘をさして入場しなければならなかったこと、場所がわかりにくかったことなど様々な難しい条件が重なってしまいました。そんな中、開場2時間前に来場された方をはじめ、多くの皆さんが開場時間より早めに集合されました。
講演中は皆さん熱心にメモを取り、講師の話に合わせて血液検査表を見入っている姿が印象的でした。なお、腎臓病にとって風邪は大敵です。雨に濡れた方が風邪を引かなかったか心配しております。

 廣岡先生は、腎臓病をなおす~内臓トレーニングでクレアチニン値は下がる~という、本と同じタイトルでお話しされました。でも、本の内容全てを紹介することは出来ないということで、特に腎臓病改善のポイントに絞ってお話しされました。

● 現代医療における腎臓病治療の現状について。特に腎臓病患者の治療の目安について。
● 血流が良くなれば健康を保てることは分っている。しかし、現在の医療では、血液をサラサラにするとか、血管を拡張させるなどの薬はあるが、全身の血流を活性化させるための決定的な手段を持ち合わせていない。そんな中で、内臓トレーニングは血流の改善を図る健康法であり、多くの人のクレアチニン値を下げている。
● 病気の進行を遅くするためには、食事療法を積極的に行うことが大切である。
● 年を取れば外見だけでなく内臓も老化していく。日本人の8人に1人は腎臓病に罹っている。腎臓病は日々の生活の中から発症するのだから、発症原因を取り除くよう生活を変えていくことが大切である。

など、日ごろ腎臓病は治らないと言われ希望を失っている方々には、希望を感じられる講演となったのではないでしょうか。
 そんな中で印象に残ったことを2,3紹介してみましょう。

1.本のタイトルを「腎臓病をなおす」としたが、本当は「腎臓病を自分でなおす」としたかったそうだ。

2.透析に入れば、食事制限が楽になると思っている人もいるようだがそんなことはない。   タンパクだけでなく、リンやカルシウムなど様々なミネラルを制限しなければならず、食事制限はますます厳しくなる。特に、透析になると尿が出なくなり、水分制限が大変になるそうだ。

3.腎臓移植で、ドナーからどんなに元気の良い腎臓をもらっても、移植を受けた人の体内環境が同じなら、貰った腎臓はやはり壊れてしまい、やがては透析に戻ってしまう。腎臓移植をすれば全てが解決するわけではないそうだ。

2時間にわたる講演は、参加者の皆さんの暖かい拍手と共に終わりました。
なお、本にはここで紹介しきれないポイントがまだまだたくさん書かれています。是非、一読することをお勧めします。本が書店にない場合は、内臓トレーニング協会でも扱っていますので、電話、メール、FAXで御連絡下さい。

◆お知らせ◆
先生が健康雑誌「わかさ」から取材を受けました。その記事は2012年12月15日に発行される「わかさ」2月号の高血圧特集の中で紹介されます。

参加された方の声れました。街行く皆さんの熱気に、近年大阪の地盤沈下が心配されていますが、本当だろうかと疑ってしまいました。

【参加された方の感想】