第5回 名古屋講演会
開催月日:2013年10月05日(土)
開催場所:AP名古屋.名駅 B+C+Dルーム

雨降りの中の外出は気が重く意欲がそがれるものです。台風23号による雨の予報が外れ当日は曇りでした。皆さんの出足は早く開会2時間前から待つ人もいました。主催者としては、講演会に対する期待の高さと考え、内容の充実と円滑な運営を心掛けました。

今回は、廣岡先生の医療に関するお考えの一部を紹介してみましょう。先生は、医師としては臓器ごとに治療を行う医療よりも、人間の体全体を診る医師になりたい。医療の基本は、病気になってから治療を始めるのではなく、健康な人を病気にさせないことの方が大切だと考えているそうです。健康法としての内臓トレーニングに興味を持ったのもそこにあり、医学的にサポートしようと思った動機でもあるそうです。

1.人間の体のほとんどは解明されていない
医学は日進月歩の発展を続けているが、未だなお体の解明は進んでいない。だから、腎臓病の発症原因も解らず治療方法も確立していない。今の医学は症状への対処であり、病気を根本から治すことはできていない。今は正しい治療と認められていることも、100年後の医師には、何と的外れな治療をしているのだろうと笑われてしまうかもしれない、という。

2.患者さんは「治ればいい」と考えている
患者さんにしてみれば、どんなに権威のある先生にかかっても、どんなにエビデンスに基づいた正しい治療であっても治らなければ意味がない。日進月歩の医学界では、昨日までの定説が覆ることもあるし、統計に基づいたエビデンスもある日突然意味を失ってしまうこともある。権威とか数字などに頼らず結果を大切にしたい、という。

3.「様子を見ましょう」と言うが・・・
腎臓病は発症原因が分かっていないため病気を根本から治す方法がありません。むくみには利尿剤、高血圧には降圧剤、血中のカリウムやリンには吸着剤と、病気の悪化を防いだり、症状を緩和する薬の投薬しかできないのが現状です。したがって、お医者さんの「様子を見ましょう」は治療方法がないから放っておきましょうということであり、「あなたの病気は治らない」は、今の医療では治せないということだ、という。

4.病気は自分で治す
遺伝が原因で病気になる人を除くと、生活習慣病は毎日の生活の中から発症する。食生活や生活リズム、運動をしているか否かなど日々の生活をチェックしてみよう。ストレスが病気の原因ならば病気を呼び込む性格というのもあるかもしれない。病気は、医師や薬、サプリメントや医療器具に頼ることなく、自分の生活習慣や性格を見直し、自分で治すという意識が大切だ、という。

以上、廣岡先生の病気に関する考え方を紹介しました。日々患者さんの思いに接している スタッフは、先生の考え方に深く共鳴し、意を強くしています。

【参加された方の感想】