第4回 新宿区講演会
開催月日:2013年04月20日(土)
開催場所:新宿住友スカイルーム 47階
今回は、初めて廣岡先生と望月みや子氏がタッグを組んで講演会を開催した。 新しい試みだったせいか、参加希望者が約200人にのぼり、関東一円はおろか、北は北海道や青森・岩手から、西は大阪からと広い範囲からお集まりになった。
廣岡先生が、現在の医療界における腎臓病治療の現状をお話し、内臓トレーニングでクレアチニン値が下がる医学的な効果を説明し、望月みや子氏が内臓トレーニング実践者の内、効果をあげた人、効果のでなかった人、病院の治療と実践者の体調とがマッチングしなかった例などを挙げて、クレアチニンを下げるトレーニング方法について説明を行った。 講演終了後は、多くの方々が居残り、スタッフに熱心に質問をしていた。このため、大勢駆けつけてくれた実践者の皆さんには、挨拶することも叶わず大変失礼してしまった。
廣岡先生のお話の中で印象に残ったのは、腎臓病治療の歴史が意外に浅いという説明だった。エビデンスに基づく治療のガイドラインは、2008年に初めて発表され、2012年に2回目の改訂が行われたばかりだという。それまでは各医師が自らの経験に基づいて、まちまちに治療を行っていたようだ。戦後、日本の医学は日進月歩で急速に進んだと言われるが、実は医学的な腎臓病の治療は始まったばかりであることを知って驚いてしまった。一刻も早く腎臓病が不治の病でなくなることを期待したい。
第2部の望月氏の報告では、86歳の男性が、18ヶ月間でクレアチニン値4.85から1.85まで下げたという実践例が紹介された。この驚異の男性は、内臓トレーニングを毎日5時間から6時間実践し、奥さんの協力を得て食事管理も完璧に行ったそうだ。この結果、病気では、クレアチニン値が下がると共に様々な不快な症状もなくなって透析の不安が消えたという。生活面では、読書のための図書館通いが復活し、好きなコーヒーも飲め、昔の日常が戻ったという。努力に数値がついてきた典型的な例と言えるでしょう。
最後に、「患者さんにとっては、エビデンスのある治療よりも病気が治ることの方が大切だ」という廣岡先生の言葉が心に残った。
【参加された方の感想】