第10回 東京講演会
開催月日:2015年05月16日(土)
開催場所:新宿住友ビル 新宿住友スカイルーム 47階
今回の会場は、新宿住友スカイルームの47階で、地上200メートルにある。周囲にはたくさんの摩天楼が立ち並ぶが、このビルは一段と高く、周囲のビルを睥睨している。
眼下を見れば、車が豆粒、歩く人はゴマ粒だ。高い、とにかく高い。
ところで、近年、高層マンションから転落する子供が増えているという。多いのは2~3歳までの幼児と小学高学年~中学生までという。高層マンションに住んでいると、高いことが日常となり、落ちたときの痛さや衝撃に対する想像力が育たないそうだ。このような感覚になることを高所平気症と呼ぶのだそうだ。
講演会の報告に入りましょう。
講演会の中で様々な画像が提示されました。
例えば、残存機能が60%の腎臓の画像が映し出されました
その映像を見ると、2つの腎臓のうち、一つはソラマメの形がはっきり見えるが、もう一つの腎臓はかろうじて残像が判断できる程度で、姿のほとんどが見えなくなっていました。残存機能が60%といえば、腎機能が衰えてきているといえども、まだ基準値内にあり健康な腎臓と診断されます。
ですから、お医者さんに腎臓病と診断されたときは、腎機能の半分が失われた状態といわれますが、映像では、ソラマメが一つしか見えず、もう一つの腎臓の姿はまったく見えないことになります。
サーモグラフィーの画像も提示されました
クレアチニンの数値が上がってくると、血流が衰えると共に自律神経の機能も衰えてきて、低体温になってしまいます。周囲の人が暑いと言っているのに自分だけ寒いと感じたり、熟睡できなくなったり、疲れやすくなるなどの症状が出てきます。このような人をサーモグラフィーで撮ってみると、上半身は写っていても、手のひらや脚が写っておらず幽霊のような姿になっています。これは腕や下半身の体温が異常に低いためです。
画像は気付かない症状も確実に写し取る
腎臓病と診断されても、eGFRの数値が高く自覚症状も感じない人は、透析までにはまだ時間があると楽観しがちです。しかし、本人は気が付かなくても、病気の症状は存在するし、確実に進行していきます。その様子を映像で見ると病気の怖さを肌で感じ取ることができます。
自覚症状の無い段階で取り組みたい
内臓トレーニングは、全身の血流を活性化し、自律神経のバランスを整えることが出来ます。実践者の中には、病気の進行を抑えたり、衰えた腎機能を回復している人がたくさんいます。廣岡先生の著書「腎臓病を自分でなおす」には、クレアチニンの数値を大幅に下げたり、満身創痍の体を改善した人10人の手記が載っています。是非ご一読ください。 本にあるとおり、クレアチニンの数値が低く、自覚症状の無い段階で内臓トレーニングに取り組むことをお勧めします。
【参加された方の感想】