第23回 名古屋講演会
開催月日:2019年08月03日(土)
開催場所:TKP名駅東口カンファレンスセンター ホール13E

はじめに

 患者さんは自分の病気にいろいろ疑問や不安を抱えています。しかし、先生に本音で質問をぶつけることは勇気がいるようです。ましてや、3分診療といわれるように診療時間が短いと患者はなかなか質問することができません。
 今回は、内臓トレーニング考案者の望月みや子氏から報告があった、内臓トレーニング協会に寄せられた内臓トレーニング実践者からの質問とその回答をご報告しましょう。
氏によると、以下の4つの事例は、腎臓病患者が病気初期の段階で持つ一番基本的な疑問だそうです。

質問1 

内臓トレーニングの実践者Aさん(75歳・男性)から、「治療に行くとお医者さんは『体の調子はどうですか』と聞いたきり、黙ってコンピュータの画面ばかり眺めています。私にしてみると、コンピュータばかりを見ていて本当に診察してくれているのでしょうか不安です」

こんな時、お医者さんは血液検査表を見て、患者の血管内にどんな毒があり、その量が増えたか減ったかを観察して患者さんの健康状態を把握しているのです。
前回の血液検査と今回の血液検査の数値の違いを確認し、どんな薬を処方したらよいかを見ているのです。
患者さんの顔を見て健康診断をするより、血液検査表の数値の方が患者さんの体内の様子を正確に把握できるからです。

質問2

実践者Bさん(男性・45歳)は、クレアチニン1.50mgで慢性腎臓病と診断されました。
Bさんは、「自覚症状はないが、健康診断の再検査で慢性腎臓病といわれました。薬はなく『1年間は様子を見ましょう』と、言われました」と、慢性腎臓病と診断されたが、ちっとも治療をしてもらえなくて不安だという質問です。

こんな時、お医者さんが「様子を見ましょう」というのは、Bさんの病気を観察することが治療と考えているからです。
言い換えるとBさんの病気がもっと進むのを待っているのです。腎臓病は、尿の毒が、血液中に一定量たまると腎臓病と診断されます。しかし、病気の初期には患者さんに自覚症状がないほど毒の量が少ないのです。
ですから、「自覚症状が出てくるまで待ちましょう」という意味であり、「もう少し毒が溜まるまで待ちましょう」という意味です。
多くのお医者さんはこの時期には、「塩分を控えめに」と言う以外、特に指示を出しません。しかし、講師によれば、本当はこの時期ほど大切なときはないのだそうです。
この時期に、内臓トレーニングを実践して基礎体力と自然治癒力をつけ、その上で、食事療法を徹底すれば病気の完解も可能だそうです。腎臓病は生活習慣病ですから、患者自身が発症原因となっている生活を変えることが大切です。

質問3

実践者Cさん(83歳・女性)は、「『塩分を控えめにして、一日の摂取カロリーを1,600Kcalにし、タンパク質は60g取るようにしましょう』といわれました。
しかし、自分が糖尿病性腎症だと気付いたCさんは、廣岡先生の食事指導と違うが、本当にこの数値でよいか」、という質問を寄せてきました。

このお医者さんは、Cさんが糖尿病性腎症でありながら、糖尿病食を取るように指導しているのです。
腎臓病患者は、1日のカロリーは最低2,000kcal取ることを勧められますから、1,600kcalは少なすぎます。ただ、取るに当たっては、タンパク質を抑えて脂質で取らなければなりません。また、Cさんの場合、タンパク質は35~45gくらいに抑えなければなりません。60gは健康な成人の摂取する量で、小柄なCさんには多すぎます。
 Cさんが、主治医の指導どおりの食事をしていたら病気の進行速度が早く、瞬く間に透析になってしまいます。このような間違いが起こる主な理由は2つあります。

①Cさんは以前から糖尿病を患い、糖尿病専門の医師にかかっていました。このため、主治医は糖尿病ばかりに気を取られていたのではないでしょうか。
たまたまCさんは内臓トレーニングでHbA1cが下がることを知って、内臓トレーニングの健康教室に参加しました。そこで血液検査表の見方を勉強したので、改めて自分の検査表を見たところ、クレアチニンの数値が1,32mgに上がってきていることに気付いたので上記の質問をしてきたのです。もし、Cさんのように気付けなかったら透析一直線だったでしょう。
なお、糖尿病患者の検査表にはクレアチニンの項目がない場合もあるそうです。

②2つ目の原因として、医師は、糖尿病性腎症が発症したことに気づき、管理栄養士に腎臓病食に切り替えるよう指示していたかも知れません。しかし、管理栄養士の勤務も非常に忙しいためか、糖尿病食から腎臓病食に切り替えるのを忘れてしまっていたのではないでしょうか。
要するに、医師と管理栄養士の連携がうまく取れていなかったのでしょう。

腎臓病は、摂取したタンパク質の老廃物を尿として体外に排出できないことで発症します。腎臓を大切にするためには、タンパク質の摂取を控えることが大切です。
①の場合も②の場合も、患者自身が気付かなければ透析を免れることはできません。自分の病気は自分で管理できるようになることが大切です。
 

質問4

実践者Dさん(42歳・男性)から、「クレアチニンが4.12mgにあがってきました。透析を心配して先生にいつ入るかを聞いたのですが、笑うだけで、いつ透析に入るか教えてくれませんでした。いつごろ入るのか教えてください」。
クレアチニンの数値が高くなってくると患者さんは皆さん透析に入る時期を心配します。

こんなとき多くの医師は、はっきり答えません。理由は、患者一人ひとりの日常生活の様子を把握していませんから、病気の進行速度が分からないのです。
ただ、医師の中には、「腎臓病患者が透析に入るのは当然だ。腎臓病の治療とは透析に入る日を決めることだ」と豪語している医師もおります。「ずばり何ヵ月後です」と答える人はよっぽど自信があるからでしょう。
 日本腎臓学会のガイドラインでは、eGFRの数値が8を超えたら透析に入るよう勧めています。ただ、素人判断ですが、血液検査が月単位からを週単位になったら、透析が近いといえるでしょう。
 なお、クレアチニン値が1,8mgを超えてしまうと基準値に戻すことは難しく、少しでも透析を先延ばしする努力に変わらざるを得ません。

【参加された方の感想】


◆お名前 : 二村 様
廣岡先生のお話では、廣岡先生の「治す」という強い気持ちで今の医学会と向かいあっている情熱がとても嬉しかったです。
普通に行われている医者からの言葉のあやで安心していると、簡単に透析に持っていかれると思いました。
透析になった後の生活なども細部まで分かりやすく説明してくださり、よくわかりました。
望月先生のお話は、内臓トレーニングの実践者の経過や検査表の見方などを、わかりやすく説明していただき参考になりました。
血液検査表の見方については、いつも大変興味を持ってお聞きしていますが、食べた食品との関係なども、もっと伺いたいです。
食事の献立でカロリーを、いかにとるかなども、お聞きしたいです。

  


◆お名前 : 匿名希望
わかりやすかったです。ありがとうございました。私は今まで自分の身体には無頓着でしたが、自分の身体は自分で管理するとのお話が腹に落ちた思いです。

  


◆お名前 : 木村 様
2度目の受講でしたがわかりやすい話で、CKDの私および妻ともども一層理解が進みました。ありがとうございました。
現在食事療法と運動(ウォーキング)で、何とかCrを1.8以下で保っています(1年)。内臓トレーニング開始は妻も賛成ですが、年金生活では経済的負担が重く、効果はありそうですが、確信が持てず思案中です

  


◆お名前 : 藤原 様
講演内容のクレアチニンなど血液検査項目の意味・内容をもう少し勉強してから聴講すべきだったと反省しています。
講演会は時間が限られているし、聴講者の知識レベルもさまざまだから、自分が勉強してレベルアップしておくべきであったと考えています。(我が体に関する事だからなお更です)

  


◆お名前 : 山本 様
先日の名古屋での腎臓病講習会に参加させて頂いた名古屋在住の者ですが、廣岡孝先生と望月みや子氏の熱のこもった講演を聴講させて頂き、病気を元から絶つという内臓トレーニングの考え方がよく理解でき、貴協会の活動が全国的に展開されることを期待しています。
私事で恐縮ですが、「フットスキッパー」は年金生活者の私共にとってはとても高価なもので、現物を見たことも触ったこともないままに購入を決心することはなかなかできません。
さりとて、静岡まで出掛けて1万円を支払って「健康教室」に参加するしか方法がないというのも患者側の立場に立った観点からの対応としてはあまり親切な方法とは考えられません。
私自身は肺癌の手術後の転移に対応して分子標的治療薬「タグリッソ」の服用を続けている身ですが、血液検査の結果から腎臓の機能が低下していることが判明しており、本7日の診察時の血液検査の結果でも、クレアチニン値が1.38、eGFR値が38.9とあまり変化がない状態が続いています。
偶々、明8日に富士五湖方面に旅行し、一泊のあと、明後9日に観光後帰名することにしており、帰りに寄り道をして「静岡トレーニングクリニック」を訪ね、健康教室を短時間見学したあと、「フットスキッパー」の現物を見る機会を作って頂きたいと電話(0120-711-175)をさせて頂きましたが、電話に出られた女性は、両先生の熱意とは裏腹に極めて事務的な対応で、当方の要望には応えられないとの誠に残念な回答でした。
 もし、再考の上、当方の要望に応えて頂けるようであれば、当方の携帯メールアドレス●●● にご連絡頂けると幸いです。

  


◆お名前 : 徳田 様
いつもお世話になります。
念願の名古屋セミナーにお邪魔することができ感謝しています。
ちょうど内臓トレーニングをスタートし、2ケ月が終わったところでの参加です。
廣岡先生と望月先生の「ひとのため、ひとのチカラになりたい」のあふれるお気持ちが協会の皆様に伝授され、それが会員である私たちに大きなチカラを与えていただいています。
家族共々、一丸となって内臓トレーニングと食事療法を実践しており、セミナーに参加させていただいて、あらためてご指導いただいたことを今まで通り続けていこうと不動の気持ちになりました。
足のむくみと腫れの改善が今後の課題です。
病院から指導されていたタンパク質1日60gから30gに改善し、改善前3.59であったクレアチニンが1か月で3.07に改善されました。
また、新たにスタートを切りました。
引き続きご指導よろしくお願いいたします。

  


◆お名前 : 匿名希望
先日の講演会で、初めて先生方のお話を直接お聞きすることができ、理解を深めることが出来ました。
フットスキッパーは毎日5~6時間程度は行っていますが、今後は特に食事療法に力を入れていく必要性を感じました。
薬の面では、講演会の時にもお話のありましたフェブリク錠に最近変更しましたので、状況を見ていきたいと思っています。
具体的な感想になっていませんが、講演内容も参考に今後努力していきたいと思います。

  


◆お名前 : 匿名希望
1.理解してましたが、再確認できました。
2.静岡で説明を受けていましたが、忘れている事があるのでは無いかもう一度聞きたくて参加しました。内蔵トレーニングを知るまでは、今の医療では悪くなるのを経過観察するしかないのだと命の危険を感じ悲観する毎日でした。
3.やっぱり何の為にをしっかり理解できていなかったと思いました。足の裏は何の為、ふくらはぎは何の為など一つ一つにある意味トレーニングを聞くことができて良かったです。
血液データーや尿検査の値などの見方も教えてもらえて参考になりました。忘れている事が結構あると感じました。

世の中の腎臓が弱ってきている初期の方に是非聞いてもらいたい講演でした。過去の私にも聞かせたかったと悔やむ事もありました。
進んでしまいましたが、それでも内蔵トレーニングを知る事ができて本当に良かったと思います。
私にはたまには研修に参加して、ブレていないか修正するのも必要かと思いました。
4.トレーニングが忙しさにかまけて短くなる時もあったので、トレーニング優先で少しでも悪化を先送りできるように取り組む意識づけができました。

  


◆お名前 : 匿名希望
8月3日の名古屋講演会に参加させて頂きました。〇〇です。過日は貴重なお話しありがとうございました。
今現在腎臓病とは診断されていませんが、成ってしまってからでは、遅いのかな と言うことをお話しをお聞きして、感じました。
高血圧は腎臓に負担を掛けて居る事も、知りました。自律神経との関係も大切と知りました。
娘が12年アトピーが酷く、仕事も出来なくて、イライラしていた時期が長かったので、アトピーに関して、のことも知りたいと思いました。

ありがとうございました。

  


◆お名前 : 荒井 様
セミナーを受講させていただいてありがとうございました。
ふくらはぎは第二の心臓と言われ、ここの運動をすると血流が良くなリ、心臓の負担が軽くなる。という話はよく耳にしていましたが、血流を活発化する事によって細胞に新鮮な血液が届き、各臓器が正常化する。という話は初耳で正にその通りだと思いました。
内臓トレーニングを一生懸命行なえば慢性腎臓病が必ず改善出来るのだという確証が持てました。
5月から内臓トレーニングを始めていますが、今は少し中だるみの状態になっていましたが気を引き締めて、又一生懸命励もうという気になりました。
次のセミナーも是非受講させて頂きたいと思います。
荒井